九谷焼の芸術祭KUTANism 2023「産地の色を、さがす旅。」

九谷焼の芸術祭
KUTANism 2023
「産地の色を、さがす旅。」

最終年となった2023年は「産地の色を、さがす旅」をテーマに開催。九谷焼を育んできた能美・小松の街中を巡ることで、九谷焼の多様さや奥深さを発見するイベントになりました。

目次

    「色」をさがしながら産地めぐり

    九谷焼の街を巡るためのツール“ガイドブック”には、KUTANismの3つの展覧会、11か所の工房見学、9つの九谷焼スポットが掲載されています。街を巡りながらそれぞれのスポットに関連する「色」のシールをガイドブックに集め、白い素地のようなガイドブックをカラフルな絵付けのように彩っていきました。

    3つの展覧会

    「苔の里」「松雲堂」「能美ふるさとミュージアム」といった能美・小松のユニークベニュー3か所で展覧会を開催。「苔の里」では九谷焼のおきものに注目した「九谷のおきもの」展、歴史的な町家の「松雲堂」では暮らしのなかに九谷焼を取り入れる視点から「九谷焼と暮らす」展、「能美ふるさとミュージアム」では九谷焼の絵柄や模様に着目し布を用いたインスタレーション「九谷に包まれる」展の3つの視点・3つの展覧会を開催しました。

    ―「『九谷のおきもの』展」企画:株式会社ノエチカ、会場:叡智の杜「苔の里」、会期:2023年10月6日-11月5日、作品点数:80点、協力:米田陶香堂・米田友山堂・上出長右衛門窯・浅蔵五十吉深香陶窯

    ―「『九谷焼と暮らす』展」企画:株式会社ノエチカ、会場:ジャパン九谷のふるさと「松雲堂」、会期:2023年10月6日-11月5日、作品点数:160点、協力:石川県陶磁器商工業協同組合・上出長右衛門窯・KiKU・ギャラリー結・秀幸九谷・清峰堂株式会社・九谷セラミック・ラボラトリー・根石和美・山近商店・滝本茣蓙店・古道具 harbor・IROIRO

    ―「『九谷に包まれる』展」企画:株式会社ノエチカ、会場:能美ふるさとミュージアム、会期:2023年10月6日-11月5日、作品展数:4点、協力:小松マテーレ株式会社

    九谷焼作家や窯元の工房見学

    展覧会で九谷焼そのものを見ることに加え、2023年のKUTANismでは、制作の現場を体感すべく、九谷焼の工房や窯元にて工房見学を開催。能美・小松から11の工房・窯元が見学者を受け入れました。金彩・銀彩が得意な「錦山窯」や「美山陶窯」、赤絵のレジェンド「福島武山工房」から、九谷焼のワイングラスを製造する窯元「清峰堂」や九谷焼のおきものが得意な「宮創製陶所」など、個性的な工房・窯元が参加しました。

    ―「工房見学」参加工房:浅蔵五十吉深香陶窯、宇喜多窯、上出長右衛門窯、KAM能美市九谷焼美術館|職人工房|、錦山窯、清峰堂株式会社、福島武山工房、宮創製陶所、美山陶窯、宮吉製陶、牟田陽日工房

    九谷焼に親しむワークショップの開催

    より九谷焼の魅力を体感してもらうため、九谷焼を「作ってみる」「使ってみる」という2つの視点からワークショップを3つの展覧会場で開催。「作ってみる」では、九谷焼のハンコ絵付け技法を気軽に体験できるワークショップを、「使ってみる」では、九谷焼のうつわを用いた「苔盆」づくりや、フラワーアレンジメントなど、食事の場面で使うだけではない九谷焼の楽しみ方を感じられるワークショップを実施しました。

    ―「ハンコで絵付け体験」会場:能美ふるさとミュージアム、開催日:2023年9月30日、11月4日、講師:宮本晄

    ―「九谷焼×苔盆づくり体験」会場:叡智の杜「苔の里」、開催日:10月22日、講師:髙富師彰

    ―「九谷焼×フラワーアレンジメント体験」会場:ジャパン九谷のふるさと「松雲堂」、開催日:11月5日、講師:LITTERA FLOWER DESIGN

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    九谷焼の芸術祭 KUTANism 2023
    「産地の色を、さがす旅。」

    会期:2023年10月6日(金)~2023年11月5日(日)
    主催:クタニズム実行委員会
    共催:小松市、能美市
    協力:石川県九谷窯元工業協同組合、石川県陶磁器商工業協同組合、九谷上絵協同組合、九谷焼団地協同組合、公立小松大学、小松九谷工業協同組合、こまつKUTANI未来のカタチ、こまつものづくり未来塾
    企画・制作:株式会社ノエチカ